2022年02月09日

木材は準備が大切

もくロックは100%国産材(現在は主に山形県産材)を使用した木製ブロック

以前に、乾燥の事を書きましたが、さらに付け加えご説明します。

(以前の記事:製造の秘密、一年の乾燥を経て

材木屋さんでの一次乾燥を終え、納品される材料は含水率もバラバラで、節目があるのもたくさん混ざっております。

それをある程度同じ大きさに揃えたら、それぞれの樹種ごとに分別し、ここからじっくり乾燥させます。

通常、乾燥させていくと材木の切り口(小口)の部分から乾燥していくので、材料の真ん中はまだ含水率(機に含まれる水分量)が高くて、切り口(小口)は低くなり、全体の含水率がバラバラの状態です。

この状態でブロックの材料にしてしまうと1ピース1ピースずつの含水率が違う為、それぞれに木特有の「ゆがみ」が出てピースの大きさにバラつきが出てしまいます。

水分量が高いのは縮み、逆に乾燥しすぎているのは大きくなる場合があります。

切削加工の前までに、この材料の含水率をどの部分でも同じにする為、乾燥し過ぎた切り口(小口)には逆に水分を与え、「調湿」と呼ばれる作業を加えて含水率を一定にします。

丸太 → 一次乾燥 → 材料カット → 乾燥 → 調湿 →

この期間は約半年〜8ヶ月程時間を掛けます。

木材を精密に加工するには、この準備(乾燥)が大切なんですね。

大切に遊んでもらいたい想いが丁寧なモノづくりに繋がるような気がします。

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